服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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模型作りの漁師さん

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詫間の漁港にいた。 大詫間大橋をくぐって、上流へと帰路につく漁船。 朝な夕なにディーゼル全開ですっ飛ばしていく波しぶきのメタルなうめきよ。 押し寄せる波は帯状に黒くたなびく。 帰還した漁船から漁師が降りてきてきた。 漁師はボクのそばへやってきて、ちょこんとしゃがんだ。 「こんにちは」 ボクよりちょっと若いぐらいの丸顔の男だ。 写真をやったり模型の船を作るの趣味らしい。 模型の船も有明海の漁船が多く今までに50隻を作ったという。 それも、設計から起こし、全て手作りで、2年かけて作ったモノもあると言う。 「海苔が終わるとヒマですからね、ちょっとした作業場もあります」 「閑期が待ち遠しいでしょう」と訊くと照れ笑いをされた。 「そこまでやっている人佐賀にいませんから、展覧会でもして見せてくださいよ」と言うと「みんなヒトにあげました」・・と。 「大詫間大橋がないころの渡し舟の模型は川副町役場に飾ってあります」・・。 「それは、見にいかなければ」。 「近所に深川先生がいらして、空港にも飾ってあります・・・」 確かに大詫間には深川先生、河向こうの犬井道には吉田先生と絵画の根付く地域でもある。 辺境の地とも言える潟から美術の現役最長老が2人もいらっしゃる。 話は台風、漁業にまで広がったところで、 「さぁっ、帰って一杯やらんといかん」ときびすを返された。 海苔や漁業やりながらいろんな趣味をもっていらっさやる方、意外と多いのだろうな。 今度会ったら、呑みたいね。