服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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誠実な人々の情熱

「シャイニング」は冬の間閉鎖されるホテルの管理をする番人夫婦の狂気と八つ墓村であるけど、その若い奥さんはシーンごとに煙草をくわえ、煙もうもうの女である。 古い映画ではタバコ、その煙も効果的小道具であった訳で、対人がいようと煙を吹きかけるなんて、なんともなく、観客も館内で「禁煙」の照明があろうと、いっしょにスパスパ。 最近の映画はタバコを吸うシーンが少なく「まだ吸ってんのか」とか「吸っていい?」など嫌煙に気を遣っている。 映画ではもうタバコをカッコイイものとしては扱わない。 なのに、ハンドル片手にスパスパやったりケイタイやってるお姉ちゃんたちの勘違いはどこからきてんだろう。 ある新聞に ”モリエールの戯曲「ドン・ジュアン」は熱烈なタバコ礼賛からはじまる。 「アリストテレスや哲学者どもが何をほざこう、タバコは誠実な人々の情熱だし、タバコなしで暮らすやつなんぞ、生きる値打ちもない」。”とあった。 今、ここまで言うオバカさんもいまいが、ボクも娘たちが帰省してきて、換気扇の下でプカプカ。味気ないけど・・。