服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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線路

十字路でばったり出会い、同じ方向に歩き始めた。その人は右側を、ボクは左側を、しかも歩調が一緒。線路の両輪のようで、互いに見知らぬ間柄。手強い相手だ。歩調を変えようともしない。同じ年頃の男二人が一歩も譲らず。素知らぬ顔で、およそ100メートル、並んで歩くのだった。次の角で、二人は右と左に別れた。二人だけのエレベーターのような路上の出来事。