服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

もっと、探検!!美術館

県立美術館へいった。二紀展があってた。それぞれにみなさん熱く描いていらっしゃる。


 隣室では昨年に続き「もっと、探検!!美術館」があってた。所蔵作品の虫干しにもおもえるが、非常におもしろい。作品のキャプションに軽い説明やクイズが仕掛けてあり、子供でなくてもたのしくなる。楽しさにプラスして作品一つ一つがそれなりに素晴らしいのである。(故)山口亮一さんの「鮭」、「炉ばた」、「麦と黒」の油彩が並んでいた。はじめて見る作品だ。最近、山口さんの「家族の写真展」を見ていた。その写真と今回の油彩3点がダブって見えてきた。視点が同じなのである。風通しのいい場所につるされた鮭と鶏卵2個、鍋のぶら下がる無人の囲炉裏ばた、土間の麦わらと黒ネコ。それらを写真にはせず、描かれたのである。写真にすれば、現代写真というところであろうが・・。意識してあったかどうかはわからないが、身近な日常を見る目は同時に現代を見られていたようにおもう。当時でさえ、だれも持たない高価なカメラを持ってあったのだから、それからしても、伺える。益々おもしろい人のようだ。探検した甲斐があった。