服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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中島節

K高さんが来佐賀したときはたいがい武雄の中島さんのところへいく。近々人間国宝の認定を受けられる青磁中島宏さんである。30年ほど前、県展騒動が起こったときのリーダーのお一人で、以来ボクも同志ということになっている。いつもアポもとらずふらっと訪れるが、快く迎えて下さる。弓野の家並みを突然それて急な坂道を上る。モウソウダケと樹木の木陰に武家屋敷風な門が見えてくる。玄関脇の青磁の水盤がいつも凛として迎えてくれる。芙蓉の花が5輪浮かぶ・・。お祝いの蘭が玄関から座敷まで重なり並び、花屋をはるかに超えている。「王貞治」監督の名前が目につく。「やぁやぁやぁ、どうもどうも・・」楠の香のする縁側で昨日の続きのように話がはじまる。ばっさばっさと切りまくる速射砲の中島節健在である。 1時間30分もあっという間。一匹狼、九州の荒武者、武雄の暴れん坊など呼称は多いが、帰りにはいつもわざわざ奥さんと門前で見送ってくださる。改めて、おめでとうございます。


 賀に戻り東与賀町の田んぼでギンヤンマを捕る。おやじ二人が炎天下で捕虫網振り回してんだから・・。少ないとおもっていたギンヤンマはいたるところにたくさんいた。昔のようにギンヤンマ追っかける子供はいないし、今どき虫や蝶を捕ってるのは団塊おやじか・・な。網に入った瞬間のカシャカシャと羽のこすれる音が遠い日の時間と重なる。オス3頭(匹)をゲット。昨年は0匹だったから、標本にする。そして、作品にさせてもらう。 夜はまた皆と集い別れの宴となった。