服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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聞きしに勝る大原美術館

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岡山から倉敷まで快速電車で15分。駅から歩くこと10分、くらしき美観地区。堀割の両側にナマコ壁の蔵や商家が並ぶ。江戸の町に入ったような美しくもなつかしい。「大原美術館へ一度は行くべし」と昔より美術雑誌などで見ていたのだが、この歳なってやっと来た。期待は膨らむ。ワイエスの「薄氷」も確かここにあるはず・・。ギリシャの神殿のような正面玄関両サイドにロダンのブロンズ像が立っている。その一つの後姿・髪型がボクにそっくりとS子さんが言う。館内の作品もルネッサンスから現代まで教科書や美術雑誌で目にはしてるが原物はお初である。大原さんのお抱え画家・児島虎次郎が収集したという作品だけに一点一点が見ごたえがあり、観客も多いが、ゆっくり見ることができた。4時間ぐらい見ていたようだ。疲れもなければ、こんなこと初めて・・。隣の加計美術館にも入った。現代絵画を集めてあって、現役の日本人作家の部屋もあった。その中に佐賀大出身で塚本猪一郎くんらの後輩になる東島毅の200号の作品が展示されていたのには驚き、またその迫力に心乱れた。もっといろいろ見るところも、見たいのもあるのだが、そろそろオラが郷へ帰らなければばならない。時間がない。また来ると言っても、もう多分来ないだろう。やらねばならないことの時間も多くはないから・・。後ろ髪引かれるも、逃げるように倉敷駅に向かった。