服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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単刀直入

パソコン、ケイタイがこんなに個人のツールになるとは考えもしなかった。一瞬のできごとで、その以前がパッと停電したみたい。危険と背中合わせだが、うまく使えば便利な道具には違いない。今日は何の日か知らないが、祝日である。一日中パソコンで絵をかいてた。フォトショップイラストレーターでお絵かき。残そうとおもうと制作過程すべてを記録していける。画用紙に手描きではこうはいかない。ところが、生描きに比べ、うそっぽく、指を通して感じる充足感は皆無。急場の便利な道具か。そこまで複雑な絵を描いていないという現実でもあろうが・・。画用紙に鉛筆やペンで描くにしてもザリザリ、さらさらとなでまわすだけ。銅版画にしてもすす張ってニードルで軽くなでまわすだけ。筆で描くにしてもキャンバスを破るほどにはやらない。となると、これらも何か空々しい。パソコンにさえ近い。竹ペンでガシガシと切りつけるゴッホ。刀でガリガリと刻む棟方志功。ニードールでガリガリ、ギュンギュンひっかく池田万寿夫。全身全霊のエネルギーが指先から道具を伝わり肉迫の時間を刻むようだ。この3者はゴッホを軸に現代のゴッホだ。単刀直入な原初的な道具と方法に戻りたいものだ。