服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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住吉の長屋

東京は雨だった。安藤忠雄さんの個展を乃木坂の「ギャラリー・間」で見る。氏の出世作・原点でもある「住吉の長屋(76年)」が原寸大に再現され、内部まで味わえる。間口2間、奥行き7間の小さな家だが、平面を3分割した中央に中庭があり、光や風がここを介して入る。夏は暑く、冬は寒く、雨の日は傘をさして移動するという不便さもあるようだが、狭いながらも宇宙があるという安藤流の建築思想がある。心が解放されていくようなうれしい体験をしたようだ。世界の最先端の安藤建築を見ようとギャラリーに若い男女が次々に訪れていた。


そして、そこからすぐのミッドタウンのサントリー美術館では「ピカソ展」を見る。ピカソの多種多様の作品には、何を見ているのか判らない淵へと追い込まれる。夜、渋谷、オチャードにてオーケストラによるコンサート。