服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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太陽の下

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そうそう今日はギンヤンマの産卵場面を撮りにきたのだった。ギンヤンマのカップルはいるのだが、近くに来てくれなくて、このカメラのレンズでは無理であった。


 麦ワラ帽と作業着で全身を覆った管理人のおばさんが、鍵棒でホテイアオイを引き上げている。あばさんの後ろを黙って通り過ぎ、太鼓橋を渡って対岸に回った。そこで、あばさんはサングラスにカメラ、ビデオを肩と手に下げ三脚を持った見るからにアマチュア写真屋に気付き会釈をするのだった。「ようこそ・・」と言う感じで・・。汗と泥にまみれたランニングシャツと破れズックの少年は顔を引きつらせ顔を伏せた・・。前方に人影を見たなら避けて通りたい内気な少年が、トリモチ竿をカメラに持ち変えてギンヤンマを追っている。じりじりとあの日と同じ太陽がムルソーを不安にする。