服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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近代との遭遇展

昼前、県立美術館へと行く。
混んでるかとおもったが、意外にも会場はガランとしている。
イメージ 1イギリスの産業革命が背景にある。
列強は海外へと市場を求め、侵略、植民地化へと動き、世界戦のようそうが色濃くなる。
アジアでも新しモノ好きの日本も例外でなく、列強に負けじと西欧への売り込みと文化、近代思想を手に入れようと動き出している。
薩摩藩英国留学生写真(慶応元年・1865年)に小学生、中学生とおもわれる幼い顔がある。薩摩国の未来を担う優等生ということであろう。
佐賀藩主・鍋島直大らが百武兼行ら留学生といっしょに写った写真(明治14年1881年)には幼い顔はないが、藩校・弘道館を軸に岩倉使節団の一員として欧米を視察た久米 邦武がいて、その長男、久米桂一郎がパリへ留学するという図式と見た。
じっくりと見るにちょうどヨイ資料の展示であったと思う。
資料ばかりだと疲れるってのもあるが・・。
小学生の団体が入っては来たが、波が引いたように次の部屋へと消えた。
次の4号展示室にはその当時の留学生等の絵画作品がある。
もう、小学生たの姿はない。
ヌードの絵の前でどんな反応するか、見たかったな・・。
それらの西洋画が今日の佐賀の美術、日本の美術のサキガケとおもえば、なつかしくもあるが、学ぶ(まねぶ)のに必死の画学生であり、時代であったのかと・・距離がちじまらぬ。
思想も産業も工業も美術も明治の先達によって学び、今日につながってるということは見えるのだが、何かを見落としたのか・・。
その時代の、歴史なり背景を前もって知っておくというのも必要かも・・。