服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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葦原

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弁当買って、芦刈の漁港にいく。
コンクリート護岸の両岸には葦原がつらなり、
今正に枯れ葦色の枯野である。
ムツゴロウの養殖地にもまだ動く生物は見当たらない。
沖へ出る漁船の波がときおり岸辺へ押し寄せる。
摘んだ海苔をトラックのタンクにホースで注いでいる。
葦原の一角では危険物などを焼いている人がいて、いやな臭いが流れて来る。
曇天の空の下で繰り広げられている漁船と人の仕事の風景。
日本海のどこかにいるような鉛色の風景。
教室を飛び出して、ここから野望をふくらませる彼奴はいないのか。