服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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五百羅漢・狩野一信

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両国の江戸東京博物館では「五百羅漢・幕末の絵師・狩野一信・増上寺秘蔵の仏画100幅」を見る。
一点一点が精密繊細克明に羅漢の世界を仏教の教えとして描かれている。
西欧の神話とも肩を並べる、いやそれ以上の様々な世界が展開する。
一点をじっくり見るだけでも喜怒哀楽がたのしめるのに100幅もの作品にはただただ圧倒される。
地獄図など恐ろしいのもあるが、100幅をこれだけ想像力豊かに緻密に一生をかけて描いた狩野一信の執念、根気、力量が恐ろしいくらい。
レンブラントと比較するなら断然、狩野一信の五百羅漢がおもしろく想像力も湧く。その狂気さは浮世絵師・芳年へと繋がっている。
近年、古寺に眠る仏画の研究、紹介がなされてよろこばしいことである。
西洋画がイイもののように一辺倒で来ただけに・・、日本の中にあるすばらしいものを知らずして・・、まだまだあるにちがいない。、