服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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かっくんちゃんと竹山さん

三味線から”かっくんちゃん”の話になって、
「かっくんちゃん、見たことある?」とS子さんがいうので、
「見たことある・・」とそう思って来たが不安もアリ。
S子さんがwebで調べる。
そしてyou tubeに”かっくんちゃん”があるというのだ。
見るのは初めてだったが、直ぐにピンときた。
S高さんがNHK佐賀にいたころ(1983年)作った30分の番組である。
そして、新藤監督の「竹山ひとり旅」の録画を見る。
新藤組の役者さんがぞろぞろ出ている贅沢な映画である。
旅から旅の盲目の太棹(津軽三味線)弾きの竹山さん。
また、盲目のかっくんちゃんも戦後、佐賀の町を手作りの一弦重箱三味線で門付して歩いている。
今も語られるが、知る人もだんだん少なくなっていく。
きちんとまとまった資料にもなっておらず、検証もなされていない。
探れば、痛いところマズイところに触れるというのだろうか。
ともかく謎の人物である。
門付で貰ったお金は、口に飲み込み、おにぎりは、砂に転がして食べたとの目撃談のみがすべてのように語り継がれている。
今となってはK高さんの”かっくんちゃん”が唯一のまとまった資料ということになる。
佐賀の人間でもなく、呑んでばかりに見えたK高さんが多くの人にインタビューしナレーションを考え”かっくんちゃん”という人間を浮かび上がらせている。
かっくんちゃんは昭和27年、ある農家でいただいたおにぎりを農薬の上に転がしてしまい、亡くなった。
ボクは5歳、見ていたとしてもおかしくはないのであるが・・。
見たという記憶だけが先行している。
K高さんに電話したところ、you tubeにあるのは知っているようだったが、話は老老介護へと・・。
人間が好きな人である。