服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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はがくれ会、高橋浩寿会10周年

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杉原楠童さんの民謡会とその娘さん・高橋浩寿さんの津軽三味線の会の10周年記念発表会を佐賀市文化会館大ホールで見た。
1800の席がほぼ満席。
お弟子さんたちの晴れ舞台。
民謡、民舞に尺八、太鼓に太棹の鳴りものが脇をかため華やかなオープニング。
圧巻は総勢30人の激しくたたくポップなリズムと切れ味抜群の太棹(津軽三味線)である。民謡と太棹の強弱のコラボは最早ステージの新しい芸能であろう。民謡と言えば本来、生活労働の中で生まれ、壮大な自然のスケール・現場で歌われたやる気と癒しを増長させる祭り信仰みたいなもの、農の心であろうが、杉原楠童さん、高橋浩寿さんやゲスト出演された小野花子さんはさすがにステージにもその心を余すところなく歌いあげておられた。
さすが千両役者は津軽三味線の名手・高橋裕次郎翁(78歳)である。津軽三味線豆辞典と題し、声帯模写、三味線の形態模写で判り易く、おしゃべりと演奏は抱腹絶倒、会場を沸かした。
杉原楠童さん(50歳代)と高橋浩寿さん(20代)親子はお弟子さんや多くの人に愛され、ここ佐賀の地で伝統芸能を新しい地平へと奮闘されている。
その道のりは大変でしょう。行政も佐賀の誇り、文化としてきちっと考え捉える時である。
将来有望な小学生、中学生、高校生のお弟子さんがいらっさやるのが何よりの力。文化が育ち新しい伝統芸能として開花する日が来ると思う。