服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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シンデレラ

裏口からか細く「はっとりさん」と声がする。
最近では裏口から入って来るご近所さんもいない。
ご近所さんの声ではない。
再度「はっとりさん・・」と。
わかった。ピンポン。
戸をあけて覗くと、やはり、遠慮がちに立っていたのは、雅光さんであった。
「墓参りに来たとね・・」
「いや、ちがうよ・・」と自転車のかごから梱包を取り出した。
「まあ、あがらんね、ビール切らしてるけど、焼酎どがんね?」
しかし、次の用事があるからと強くお断りになる。
梱包の中身は焼き物であった。
ギャラリーいばの夏休み陶芸教室で作った粘土細工の大皿である。
それをタロ先生が焼いて立派にお化粧し見違えるように仕上げてくださった。形はまあまあだが、アイボリーホワイトがイイね。
取り敢えずテーブルの中央に置く。尻の座りもイイ。
完成品を置きっぱなしで取りに行ってなく、イバの西村さんが宅配してくださったのである。