服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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水平線からおめでとう

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新年あけましておめでとうございます。
青空とはいかなくも風のないおだやかなお天気。
ご近所に人や車の気配もない。
正月ならではの静けさである。
祝賀の前に外の空気をと、今年は海へ向かう。
海といっても干潟の有明海。戸ヶ里漁港である。
無人、無漁船の漁港かと思いきや、たくさんのトラックがあり、漁船が行き交っているのであった。
初仕事というのだろうか、海苔摘みが盛んのようだ。
気がづくと隣に海苔タンクを積んだトラックが停まっていた。
顔が遭い、運転席から高齢の漁師のおじさんが会釈をする。
そして、漁船のチェックをしただけで帰って行った。
たわむれるように潮が満ち始めている。
瞬間、曇天の空と海が明るくなる。
雲の切れ目から太陽が顔を出した。
その位置はもう中天に近い。
沖合から次々に真っ白な波しぶきをあげて勇壮に漁船が戻って来る。
メタリックな水面が重厚にうねり、桟橋で波とはじける。