服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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宮崎県立美術館と子供たち

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同じ九州でも宮崎は湿気もあればさらに暑い。
長いこと雨が降らないと、タクシーのおじさん。
宮崎は修学旅行などで来て以来である。
街も村もきれいに変わった。
もともと自然は美しく山と海が観光の目玉であったが、シーガイアはつぶれ当時のままに白亜のドームをさらしている。
宮崎県立美術館にいく。
美術館のある公園が佐賀県立美術館公園と似ている。ただ数倍のひろさではあるけど。
切り絵を光で浮かび上がらせるメルヘンタッチの「藤城清治展」が開催中。
カミソリ一枚で執拗に繊細に表現されている。その上に光を計算しなくてはならない。欲というのか、探求というのか、愛というのか・・89歳。
常設展をみれば、ご当地の大方の美術文化がわかるものである。
宮崎県出身の瑛九(えいきゅう)の版画やフォトグラム、靉嘔(あいおう)、フランシス・ピカビアなどの作品を夏休みの子供たちがクイズ形式でたのしんだり、現代美術入門みたいないろいんな仕掛けがしてある。大人でもたのしめる。
佐賀の県立美術館でも毎夏休みにやっている「探検美術館」とほぼ同じ。
小学生が複製の絵の上でいろんな絵柄のマグネットピースを貼り付けディペインズマン(対置法)をしていた。しかし、観客は少ないようだ。
地元ならではの瑛九ギャラリーがあり、胸をときめかして入るが、瑛九の作品はなかった。ピカビアやマチスの作品がある中5,6人の幼児がギャラリーの中央で遊んでいる。積み木をしたり、絵を描いたり、瑛九さんへ手紙を書いたりと。保育園のようでもある。しかし、芸術作品に囲まれイイ雰囲気である。
お母さん二人が周りに気を配りながら子供たちを見守っている。
監視の女性はじっと座っている。時々立ち上がって色鉛筆、やマグネットピース整理する。
ボクもテーブルに腰掛けて天国の瑛九さんにメッセージを書き、壁にかざった。
※他美術館ではあまり見ないピカビアの作品が多いのには驚き。