服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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草茫茫通信8号虹ノ松原一揆を読み直す

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朝、涼しいうちにと思い戸外で個展の作品の写真を撮っていたら汗だくになった。
地面に寝かした作品の上にも額からボタボタ。
意外と近所のご婦人方が往来する。
セミの合唱も今日は静かだ。
シャワーを浴びてから
草茫々主人・Y女史が編集される”草茫々通信”8号を開く。
今回もずしりと重く「虹ノ松原一揆を読み直す」196ページ。
たくさんの文筆家がいろんな切り口で腕を振るってある。
写真や図も多い。
舞台は唐津250年前・江戸時代。
2万数千人の各地区の百姓(農民)、漁民が蜂起し虹ノ松原に集結し、
藩主と対峙したという一揆である。
すごいスケールである。
後々書かれた文献などがわずかにあるくらいで、ことが事だけに、
ほとんどが抹消されているようだ。
各地区の庄屋では塾が開かれ勉強会みたいなこともあっていた。
貪欲く非道な唐津藩政に抵抗すべく一揆は着々と計画され4日間をかけて
各地区から農民が集結したのであった。
短編映画や地元演劇団による演劇にもなっている。
ノンフィクションでは古藤浩著「唐津をゆるがした二十一日間~虹ノ松原一揆の全貌」、小説では松浦沢治著「虹ノ松原一揆ー小説富田才治」がある。
首謀者らについてははっきりした文献もなく謎のようである、謎だけにおもしろく、
これから新たな資料などが見つかればいいですね。
知っているようで、こんな身近にこれほどの大規模の一揆があったなど全く知らないのだから。
夏休みの宿題をしたような朝からイイ勉強でした。

※尚草茫々通信8号は佐賀市内書店の郷土コーナーなどで販売されてます。
一冊\700+税