昨年7月に89歳亡くなられた恩師吉田進一先生の回顧展である。
金子剛さんの「吉田先生の画業」の講演もあり、会場は笑いが一杯となった。
画業というよりは画業の基本となるお酒を愛し、有明海を愛し、畑を作りが好きだった人間臭い吉田進一先生が浮き彫りになった。
ドサクサで何人かが引っ張り出されマイクの前に立たせられた。ボクもちょこちょこと一言。金子先生の作戦でさらに深まったようだ。
さて、画業に戻り、吉田先生といえば誰もが”兜、甲冑”の絵を思うとこころでしょうが、展示作品は初期から亡くなられるまでの重厚な油絵からさらさらっと描かれる色紙や絵筆パレットまで懐かしいものばかりです。
画家よりも自らをを漁協長と言わしめた吉田先生のなりふり構わぬ人生を重ねて見ると味わいも一入で、動かざること山の如し。
大きな存在の先生だった。