☆ここ風の館は瀬戸口朗子展以来数十年ぶりである。☆美協で柔和にいつも毛藤先生の方から声をかけてくださった。毛藤先生と言えば木版画。それしか知らなかったが、今回初めて油彩画、水彩画を見て驚いた。油彩、水彩が材料、素材こそ異なるがすべてが版画へと向かっていた。すべて色彩がおさえられ花の絵にも軽々しく原色が使われていない。かつての日本的観念というか、香月泰男的情念とでも云おうか、普通の絵ではない。色が現れるのか、消えていくのか、どちらでもないきわどい色彩学であり、それが版画へと昇華したのか?
☆立場状況がどうであれ絵画を深く愛し洞察された芸術家であったと本日知るに至った。佐賀の美術館がこの事実と現実を知っているだろうか。★先生の三回忌。心よりご冥福をお祈りします。二階の回廊には版画が展示してあった。壁面もきれいで空間がちょと面白い。そこをスケッチ。
風の館 2F SM