服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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<ある視点>ギンヤンマの夢

麦刈りが始まった。黄金の麦畑を見渡しながら「ロシアがああだから今年は高くなるかも知れない」と農家の友人がつぶやいた。☆麦畑の道をゆっくり車で行くと車に並んで麦畑をギンヤンマのオスが昔ながらのクール表情でホバーリングするのであった。これは驚くことである。麦畑を滑空するギンヤンマを見たのは子供の頃以来のことだ☆。竿にトリモチつけて麦畑の中のギンヤンマ追っかけていた。「こらーっ」お百姓さんによく怒鳴られた。間違いではなかった。麦畑から水田が出没するころまでギンヤンマ捕りに熱中したのは間違いない。☆ギンヤンマに続いて窓越しに一瞬オニヤンマかウチワヤンマともすれ違う。クリークなどの水辺にはまだ大型トンボは飛んでいない。やはり麦畑が「鍵」のようだ。☆子供の頃以来ずっとギンヤンマに注目してきたが、環境も変わり生息地も狭まり年々激減している。トンボかきわけ遊んでいた日が夢なのか幻覚なのかと自分の境遇があいまいかつ不確実になることもあるくらい。☆昆虫をとおしても世界を見ることができる。かつてはほとんどの子供が昆虫少年であった。蝶のファンは多いが、トンボとなると少ない。昆虫を採集するなど今では小学校では変人らしい。昔を残せばイイ事みたいに行政はお金をかけるが、昆虫の調査研究とは一切関係なくお金をどぶに捨てているだけ。そんな場所が現にある。☆ギンヤンマ好きの東京の友人は定年後、野菜作り始め”そしてギンヤンマ同好会(少人数)”に入った。彼が佐賀に来ると必ずボクらの行く先は捕虫網持ってギンヤンマとオニヤンマを捕りであった。☆麦畑2点 SM、おまけ:記憶の風景よりギンヤンマを捕っていたころの「田植のころ」。

麦畑SM

 

麦畑SM

 

記憶の風景より「田植のころ」