”三丁目の夕日”について

＜三丁目の夕日”について＞

東京タワーを造った人たちはこの景色は見ていない。まだ超高層ビルなどなかった。映画”三丁目の夕日”で山崎貴監督が建設中の東京タワーの写真を基にCGで建設中の東京タワーをそのままに映像化した。それから先のイメージへとは発展させなかった。そこまでが監督が記憶する東京タワーであり、それから先のイマジネーションは誰もが知っている東京タワーということにもなり、心の奥底にあるその時代の記憶よりも弱いものとなる。そこに当時この山﨑監督のうまさとよさを感じるのであった。