藝能光組組長・光山照行誕生會」 白石町の稲佐神社 午後５時 新緑に包まれた山の中腹に稲佐神社はあった。 かつて、ふもとの橋本白道氏の窯場を訪ねたときに一度きたことがある。 山を背に白石平野を一望にする荘厳な神社である。 社務所の奧に樹木に囲まれた３０メートル四方の広場（サークル）があり、樹齢６００年と言う楠の巨木が枝葉をひろげ、原初的風景を形どっている。 オーストラリアで見た古代のアボリジニの集会場跡をおもいだす。 その周囲に長椅子、ゴザがおかれ、およそ４０人の老若男女が腰を下ろし開演を待つ。舟さんの姿もあった。 時折、小雨が落ち、風ざわめき、ヒグラシの連呼、木の葉舞い散り、それだけでも浄化されるようだ。 ５時３０分・どこからともなく、遍路鈴がチリン・・、チリンと鳴り響いた。
