服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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ベビーカーのママたち

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月曜日。ネットで調べてもいずこも休館日。仕方なく隅田川を歩く。荷風の墨東地帯を調べておけばよかった。電車の吊る紙の「モスクワ市近代美術館所蔵・シャガールからマレーヴィチまで・青春のロシア・アヴァンギャルド」が目に入る。場所は渋谷文化村のミュージアムで期間中、「無休」とある。現代絵画の始祖的マレーヴィチが興味だが浅草からでは、時間的にきびしく次回に持ち越し、恵比寿ガーデンにて下車。ガーデン内の写真美術館・森山大道展も休館。花壇を取り巻く中庭のベンチには多くの人たちが入れ替わり立ち変わり腰を下ろす。その外側にはオープンカフェが軒を連ねる。フィルムを見ているように、待たずして風景は連続的に変化していく。様々な人たちが様々に時を費やしているようなのだが、ベビーカーを押した若いおかあさん方の姿が一際目を引く。わざわざ電車でやってきているとは見えない。周辺のマンション住まいの人々なのか。夫婦連れのベビーカーもいる。ベビーカーのデザインもステキ。一つとして同じものがない。安全設計のスポーティーなデザインには改めて驚かされる。ママたちのファッションの一部のようだが、ママたちのファッションは一見、軽装の普段着。しかし、見えないところに勝負、デビューの気合がはいっているはず。最大で10組のベビーカーママが花壇の周りに集結し、去っていっては新たにやってくる、といった具合。だれも顔見知りではなさそう。ベンチの人々はその親子の一部始終を目で追い顔がほころんでいる。どの母親(ママ)もはつらつと明るく、子育ての疲労をにじませない。ママとベビーの大サービスである。まるでハッピーな映画を見ているようだ。こんな場所があることを週刊誌や新聞が知らぬこともなかろう。それを見て知ってママたちもやって来ているのだろうから・・ときびすを返した。