服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

現代

イメージ 1
県美で佐賀支部の「二科展」を見る。数色の麻布をキャンバスに貼り付けて花を描いてある。部分的には絵の具も使ってある。無邪気でおおらかな姿勢は新しくもある。受付をしておられたご年輩の御婦人の作品であった。また、聞いてビックリ。麻布も自分で織られているとのこと。ここまでは見抜けない。描くということの一貫性がある現代美術だ。佐賀も美術が盛んではあるが、フェノロサ以後の美術の流れを踏襲している。芸大であり、佐賀では佐賀大という流れが主流なのである。それから外れたり、好きにたのしんでいらっしゃる表現者も少なくはないとおもうのだが、なかなか報われないようだ。美協、県展、団体展があたりまえにすべてと思っている人が多いのである。こんな特殊な構造は日本や韓国ぐらいではないのかね。半ばして断念していく才能もあろう。その創造者を拾い上げないと、ご当地は何も変わらないし、薄っぺらな層のままであろう。美大系でもないおかしな発想や奔放な表現が増えなければ何も変わらないところに来ているようだ。