服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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針生一郎さん 死去

イメージ 1美術評論家針生一郎さんが(26日午後0時2分、急性心不全のため)川崎の病院で死去された。84歳。
佐賀にも何度か来られて、2回、ごいっしょさせてもらい、呑んだことがあった。
ほとんどが県展の審査員として来られ、県展改革のころでもあり、県に対しても不明な点を文書にて質問されたりと、尽力された。
「最初から、あの作品が一席と決めてた・・」と言いながらビールを空けられた。なんとボクが出品した「鉛筆R」であった。
ある意味狙い通りの結果でもあった。
そして、安賞展の出品依頼が来たのだが、多分に針生さんの推薦だったろう。
その次にご一緒した時はかなりお酒も進み、「帰るのは止めた、もう一泊していくよ・・」と言われ、ホテルを手配し、遅くまで呑んだ。
針生さんと江口彰さんとボクの3人だったかな・・。
そこへ帰郷展を終えた吉武研司君が入って来て「針生さん、大分入ってるみたいね・・」と。
針生さんといろんな話をしたはずなのにほとんど覚えていないが、
ぼそぼそと興奮気味に語られる髭面がまだ昨日のようだ。
現代美術の復権、拡大、評論の先頭に立たれ、60年代、70年代、80年代~と刺激的に駆け抜けられた。
ご冥福をお祈りします。