服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

あおさぎ




夜、満月を背に集合場所へと自転車で行く。
神社の小川にさしかかったところ、川の中央で何かが激しく暴れている。
街の灯りを頼りに目を凝らすと、アオサギである。
交尾をしようとしているのか・・、判らない。
二羽は羽を広げ、奇妙な声を発して、プロレスのようにもみ合う。
相手の羽の関節を噛み、はがい締めのように頭を水中に抑え込んでいる。
いじめである。いや鳥殺だ。
ボクは大きな声を出すが、逃げようともしない。鳥目なのか。それどころでないのか・・。
そういえば、かつてカチガラスがもつれ、争っていた。周りが見えないのである。一羽は羽がぼろぼろにひん死の重傷で逃げてはいたが・・。
いじめなのか、発情なのか、恋なのか。
長い首が蛇のようにくねる。
声に気付いたのか、アオサギはボクの方を見る。まるでシマ蛇の目だ。
まだ押さえつけている。
これ以上は耐えられない。悪夢である。

ハラテツさんが亡くなられて10年。
焼き鳥屋のカウンターに座り、偲ぶ男四人はぴんぴん。
だいこん、こんにゃく、すじ、タン、レバ、皮、バラなどをビール、日本酒、焼酎で胃袋へ流し込む。
見ればカウンターはぎっしり、どう譲り合っても余地はない。