黒木町から矢部へ向かっていたが、分け入っても分け入っても青い山も
今日は止めと、上陽に行く。
上陽とて似たようなところだが、きれいな川があってイイ。
川そばの産直店で買ったカリカリパンを食べながら誰もいない公園を歩くと、おじさんが畑仕事をしていたので「何を植えているのですか」と尋ねたところ、ぼそっと「チューリップ・・」。「去年も見せてもらいました。あの大きなチューリップですね」。おじさんにこりとうなずく。
野菜を作る傍ら公園側の畑に毎年チューリップが花を咲かす。
野菜とチューリップの組み合わせが、どこかユーモラスで、どんな人かと気にはなっていた。
農作業服の寡黙なおじさんであった。
畑に鍬で溝をほってった。ネットの中には球根がどっさり。
名も出さずこっそり、イイことしてる人は珍しい。それがマズかったのか、戻ってみるとおじさんは作業半ばで姿を消した。
見てはいけなかったし、声掛けもいけなかったのかな。
町の依頼でもなく、野菜畑と来客をつなぐパイプがおじさんの感性なのである。
公園に来る人が見てくれれば・・というおじさんの遊び心を見習いたい。
