服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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 いわき市立美術館

コロナ禍にも3.11は忘れない。2013年2月の点描をもう一度。

 

 

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上野から常磐線、スーパひたちでいわきへ。
早速、車窓の冬枯れ田んぼを見ながら幕の内弁当を開く。
特設の水戸偕楽園駅に停車するが、祭りのにぎわいとは裏腹に、まだ一りんの梅も咲いていない。
「ハワイへいって来たよ」「へぇ」「常磐ハワイへね」なんて漫才が、かつてあった。その湯本を過ぎるといわき。「がんばろう 福島」。
電車を降りるとさすがに寒い。タクシーで市の中心部にあるいわき市立美術館へ。美術館ロビーではお茶をする人、読書する人、時間をつぶす人などがいる。
震災から二年が経とうとしている。「市民美術展」が開催されており、人の出入りに元気を感じる。
前期の絵画部門は終り、写真と陶芸が行われていた。
震災等に直接触れたような表現は一つもない。
しかし、人や風景や草花を通しての希望の願いは計り知れない。
いわき市立美術館は60年代アートの国内外のコレクションが豊富である。
その一部の常設展も期待して見る。
草間彌生、加納 光於、若林奮、川原温、荒川修作、J・ジョーンズ 、J・ローゼンクィスト、R・ハミルトン、A・ウォーホルなど。
後にリトグラフされたと思われるマチスピカソには違和感が残るが、地方美術館としては立派なものだ。