服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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李禹煥・Lee Ufan


術館開館15周年記念 李禹煥
60年代後半の<もの派>の代表格の一人。
韓国の釜山市立美術館の隣に李禹煥美術館がある。
美術館スペースと作品とんの窮屈さを感じたが、今回がより李禹煥さんを近くに感じた。
☆筆による点、線、面のストローク絵画。
石と鉄を対峙させ調和する関係を見せる。
アジアと西欧のはざ間で、韓国と日本のはざ間で、地球と宇宙の深淵で。たとえば、向かうキャンバスの上をハエトリグモがはったり、立ち止まったり。キャンバスの手前にはそれを見ている人がいる。ゆるやかな西欧アートへの挑戦はアートの概念を新たにした。☆すでにある(西欧)様式や概念を使わない取り入れないという狭く危険な山道を登って行くようなものか!。しかし、その傍らにM・デュシャンを見てしまうのである。☆☆当時、日本の若い芸術家の卵たちがその<もの派>へと傾倒した。
☆箱根の森美術館の芝生の丘にも李禹煥さんの石と鉄板の<関係項>があった。鉄は赤く錆び、石は石であった。本格的な具象、抽象の大作彫刻が目を引くのに対して、目立たぬように朽ちていく自然物<もの>には違いなかった。