服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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草上の昼食

<だれも裸にはならなかった>
☆モネの<草上の昼食>1985年作。左端の部分を描いた。
1986年、日本では江戸から明治に移るころである。
激動の時代とは言え日本でも着物で着飾り花見、紅葉刈とたのしんだことだろう。
☆<草上・・>と言えばマネの代表作。ピクニックに裸の女性。猥褻と物議を醸すが、セザンヌ、モネ、などはマネへのオマージュとして<草上・・>を描いてる。モネのその作品である。モネ、マネとちょっと紛らわしい。
 ☆紳士淑女のお金持ちだけの世界にも見えるが、そうとは限らない。フランス、日本の庶民も貸衣装で着飾り長屋の花見よろしく「花見だ花見だ・・、紅葉だ紅葉だ」とお山に繰り出したろうと思えば、その情景が目に浮かぶ。
ノルウェーヒッチハイクしてたころ、木製の自動車に乗せてもらった。フランス人の若いカップルであった。途中、いっしょにランチにしようと沿道の森に入った。敷物を広げバスケットから果物やサンドイッチ、ワインが出て来た。紅葉と派手な色のキノコに囲まれてピクニック、ピクニック。しかし、だれも裸にはならなかった。

モネ「草上の昼食」部分、画用紙にクレパス