服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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デイヴィット・ホックニー展

<デイヴィット・ホックニー展>
53年前、ロンドン。
ヒッピーのジムが僕らの住むフラットに戻ってきて、「Daijiro、見に行くといいよ」とチラシを見せた。公園のベンチに座る男、プールや芝生の噴水の絵が載ってたと思う。ロンドンとは違う青と白のスカッとした絵に心が騒いだ。次の日、チューブでアールスコートから5つ目ぐらいの駅だったかな、チラシをもってホワイトチャペル画廊へと向かった。すぐに判った。通りに面した大きな画廊であった。入場無料だったか?デイヴィット・ホックニーの展覧会である。初めて知った画家であり、デビューしたてのころである。J・ジョーンズ一辺倒の男に新たにホックニーが加わった瞬間である。ロンドンの寒い冬が春に変わるころっだったろうか。
その後あちこちでちょこちょこ見てはいたが、今回53年ぶりに東京都現代美術館でまとまった大解雇展を見せてくれた。
プールや彼女や人々から、現在は自然がいっぱいに変わっていた。しかも新たな挑戦、新たな方向を見せているのであった。デイヴィッドさん、86歳。