服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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平方和善個展

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平方和善個展(村岡屋G)にいく。教職を辞められての実質、初個展であろう。ボクにとっては兄の同級生でもあり、「青いカッチョの会」の先輩でもあり、高校時代、教職員研修にも来られ、教わったりと、永遠に先輩なのである。。ニ紀展出品の交錯する街の光とショーウインドウと人々の150号大作をメインに奥さんが育てられてる数々のランの絵とやまなみハイウエー周辺の風景画が並ぶ。「自由」とは言うが何が自由か判らなくなることもある。時に、自由であるということが、恣意的で無知の表れに見える場合もある。規制や弾圧に対して自由になろうとするのであって、歯止めや抑圧がないと自由さえあやふやになるもののようだ。窮屈な感じはするのだけれど、平方さんは規制、あるいは抑制する世界で自身を見つめられてる作家だと思う。枠はあっても、その中で迷い無く表現されているように見受けられる。社会における自由もその国々の在り方によって異なる。北朝鮮の自由とボクらの自由とは同じではない。芸術に社会は必要ないのだけれども、自由であることにたいして、規制を敷くというのも、理不尽だが理にかなっているのではないか。自由を手にいれることは自由と言うほど容易くない。そんなことを考えさせられる個展であった。会場で、ばったり、高校時代のM浦くんに会った。卒業以来とは思えない人なつっこさで、「現在はイチゴ栽培をやっているから遊びに来いよ」ということだった。そして、ボクは田んぼへ行った。