服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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救済

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定婆ちゃんが退院して5日がたった。トイレのドア、廊下のドアを取っ払った。玄関からトイレが丸見えになったが、これも定婆ちゃんをトイレに行きやすくするため。誰であろうと便座に座っている図はいただけないもの、うっかり、目に入らぬようお互い注意が必要。カーテンでもつけるしかないな。昨日はオムレツを作って持っていったら、お腹が空いていたのか、ガガガーッとたいらげ、皿の肉汁まですすってた。食にたいしてはまだまだ人間だ。今日も筍ご飯をぺろりと完食。美味しそうに食べてくれるが、まるで戦後の欠食児童だな。店屋ものよりボクがこしらえたというだけで食欲が増すのならありがたいね。明日はカレーにしようかな、なんて考えなければならなくなった。レパートリーはいくらでも大丈夫だから、しかし、しょっちゅう時間はないよ。


 ウチの駐車場の脇にぼろぼろのホームレスの男性がうずくまって寝ていた。段ボールも手荷物一つ持ってない。病気なのか?どうしたんだろう。声をかけるにかけられない。いや、かかわらぬ方がイイともう一人のボクが言ってる。そのまま、出掛けてもどってきたら、彼は消えてた。ほっとするものの、いろいろと思いはめぐる。戦後なら当たり前。石でも投げたろう。繁栄の間にこの人たちあり、世は戦後よりひどいのかも知れない。数日前、「素晴らしき放浪者」 自殺を図ったホームレスと命を助けた古本屋の主人との奇妙な関係を描いた巨匠ジャン・ルノワール監督の傑作とその米版リメーク/浮浪者を人間らしく豪邸に住まわせる「ビバリーヒルズ・バム」を見たばかりだった。