服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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何故に

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散る桜、遅咲きの菜の花、萌え萌えの草木、麦畑。その中に枯れたままつん立つ葦。ドラゴンフラーイ。マッドマックス。アスピリン。折れても葦。埋もれても葦。芽を出して葦。除草剤にも死なない葦。枯れても葦。原始の風景。虫もつかない葦。緑の中の枯れ葦。葦の葉は弘法大師のエツ。 漁港の河口に沿って大型クレーンが8基、アームを河側に伸ばしならんでいた。平面的でしかない港に高さの出現。コンクリート護岸に鉄のタワーは似合う。漁船を陸へ吊り上げる準備か?それならば大型リフトで済むはず。海苔養殖も終わり、漁場から引き抜き運んできた海苔ヒビを船から吊り上げるためであろう。海苔ヒビを積んだ漁船は一隻ももどらず、夕方、クレーン車は次々にアームを畳み地響きをたて引き上げていった。美しさと怖さを兼ね添えた完成度の高い兵器のようでもある。それでも止めず一枚である一枚を描く。