凱旋
一夜明け、夢のような時差ボケのような不自然な自分。虚脱感ともいうのだろう、しかし、押してクリニックにいく。朝の会でほぼ全員が北高の満塁ホームランの話をされた。元々人がいない町だが、街から人が消えるわけだね。でも、まだ一つも二つも興奮が足りないようだが、そうか・・、皆さんには興奮は禁物なのだった。磁場展の当番でもあり、市立図書館へいく。真子さん当番されてた。そこへ、会議を終えた秀島市長が、素通りせずに寄っていかれた。簡単な作品説明はしたけれど、磁場の作品はお解りにくそうであった。図書館のバルコニーから北高への通りを見ると、3時半ごろには渋滞がはじまった。凱旋のナインを歓迎、一目見ようと北高に向かっているようだ。佐賀商高が優勝した時、ボクは、歓迎に佐賀商高までいった。今回は母校なのに、いくのを止めようと決めていたが、渋滞を見るに心揺らいできた。娘からメールで、博多駅での北高ナインの大歓迎を知った。バスで佐賀へ向かったようだ。となると北高到着は5時過ぎになるようだ。当番を真子さんに御頼みして、Kちゃんと徒歩にて北高に向かう。大勢の人がぞくぞくと北高に集まってくる。各テレビ局の中継車が駐車場を占領し、人々にマイクやカメラを向けている。上空にはヘリ、セスナが4機。ナインを乗せたバスが歓声と手旗に出迎えられ校門を入ってきた。「おかえり、お疲れさん」。窓側に久保君を先頭にレギュラーが座っている。歓迎の人の多さに驚いては、いるようだが、ここでも基本的には全員平静を保っている。バスから降り校内の仮設セレモニー席まで行進したのだが、それが、見えない、「押さないで」「アブナイ」の悲鳴も上がっていた。ボクもここで再び火がついて、昨日の続きのように全身汗でずぶぬれになってしまった。彼らはしばらく新聞テレビにおいかけられることだろうが・・。