服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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韓国美術のリアリズム

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R子にチケットがあるからと誘われ、博多へいく。まず、腹ごしらえは昆布塩ラーメン。博多座わらび座のミュージカル「天草四郎」であった。観終わって、隣のアジア美術館で「韓国美術のリアリズム1945~2005」が開催中だったので、娘らと別れ、覗いてみた。リアリズム絵画かとおもったが、当然韓国の歴史を踏まえてのリアリズムであった。貧困、差別、弾圧、虐待の苦悩する戦後韓国の姿である。韓国と言えば、前衛的現代美術としては、世界的にも知られるところだが、戦前戦後生まれの若い作家たちの時代絵画であり、初めて見る世界でもある。チラシにはそこのところを「民衆美術」と表現してあった。ボクらも韓国との交流展をやってるけど、彼らの作品にその微塵をもたどることはむずかしい。日本とて今日においては似たようなもので、言うに及ばぬ。かも知れないが観客が少ない。ボクの他に男性が一人いただけ。切符売りや監視員の方がはるかに多いのである。ましてや、日曜日である。こんな人のいない画廊を歩くのは、内容のヨシアシに関係なくイイものである