服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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フェルメール

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上野まで来てしまった。改札を出ると公園から駅へとすごい人波が押し寄せてくる。真夏でも西洋美術館、国立博物館、科学館、芸大美術館といろんな展覧会をやってるやってる。そこで一つ、かつての団体展のメッカ・都美術館の「フェルメール」をのぞいた。フェルメールの本物・7点と同時代の作品群の展開。観客が多くなかなか作品の前に近ずけない。照明も落としてあり見ずらい。手にとって見たいところ。本物であることを信じつつ「やっと本物に出遭った」という慰めに似たもの。かつて、ヨーロッパの美術館でもフェルメールの贋作を贋作と知らず本物として展示していたという(ベンヤミン、複製の芸術)くらい、本物を超える贋作もあるらしいのだ。日本で言えば「永仁の壺事件」だな。何であろうと、ただ者ならぬビシッと響くものがあった。