服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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7人の画家

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街はずれの坂本善三美術館に寄る。
「7人の画家 坂本善三と独立美術協会の画家たち」
他に誰も居ない。
すがすがしいタタミオモテの匂いが迎えてくれた。
畳を新しく張り替えてあった。
海老原喜之助さんの大作を久し振りに見れて感慨深い。
高校生のころ海老原さんの作品をまねて描いたこともあった。
作品点数は少ないが、その時代、その歴史を感じるには十分の展開。
死ぬまで空間探究をしてもまだ足りぬ、絵画空間の深さ。
青春時代の渇望、欲望、苦難の道のり。
それぞれの時代。作品は物語、リアルに共有する観客の時間。
芳名録を見ると一日に5、6人という少なさである。
環境も、外観も内容も優れた美術館である。
地理的な問題はあるのだろうが、訪れる人が訪れる、と鑑賞者には好都合の美術館ではある。
珍しく別室の縁側が開放してあった。庭からは室内が、室内からは庭が見渡せる。ここに住んでいるような気分にもなる。
こんなところで畳に寝転んで蔵書の横尾忠則・森羅万象の画集を見ているというのもおつなものだ。
御婦人のグループが駐車場から庭を歩いてやって来たところで、バトンタッチ