服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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S先生のミニ金魚

イメージ 1奥歯に違和感があったからS歯医者さんにい行った。
歯が微妙に欠けてたらしく、そこを埋めて完了。15分。
最近は通うことなく一回で終わっている。
子供のころ苦労しただけに、おじさんになってからは早め早めに行くようにしている。
治療費を払う時に会計のS医師の奥さんに尋ねた。
待合室のコーナーに季節ごとにジオラマというのか、動植物のミニワールドが飾られている。
繊細なミニワールドにはいつも感心させられ、こんな趣味の世界があるのか、どこかで習っていらっしゃるのだろうと思っていたからである。
今回の作品は特に驚いた。既製品ではなく折り紙であった。
3ミリぐらいから3センチぐらいの金魚と鯉が箱庭の中に沢山飾ってある。
虫眼鏡で見るほどの3ミリの金魚がいる。
すべて「折り紙」であり、デザインも色彩も素敵だ。
奥さんは「ああああ・・ええーと・・」と照れながら受付から出てこられ、「普通の小さなメモ用紙を4分の1に切って、ピンセットトで、折るんですよ」「頭の兜折りと尻尾をつなぐのです」
「そして、マーカーペンで色をつけるんです・・」。
とそこへ、診療を終えたS先生もマスクを外しニコニコと出て来られ、「インターネットで見たら金魚は200種類くらいいるようですね。金魚の事も知らないとダメでしょうね。全種類作りましたよ」。
えっ・・!!??、先生が・・。
てっきり奥さんだとおもっていたいました。
「わたしは”何も”できませんから・・」
そうか、この繊細な技術は歯の治療に通じるものだ。
昔々からこの病院の池には金魚や鯉がいた。S先生が飼っていらしたのだろうか。
お手本があるわけでもなく好きなように独自に作られているという。
意外であった女性の感性と思い込んでいた。工作少年の熱中なのだ。
歯の治療の素早さ上手さの裏付けでもある。
これからも何が出てくるかたのしみだが、ときたま歯に不具合を起こさなければならないようだ。
金魚の写真がないのが残念です。