服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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あわや沈没

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港を出て15分ぐらい経ったころ、突然、後方からドタバタと船員が「エンジンを切ってと」走って来た。女性パイロットはエンジンを切った。
後方デッキで人が落ちたのか?と振り返ったのだが・・。
船員は「エンジンが火を吹いてる」と消火器を取り、血相変えて後方へ走り去った。そこでスケッチを止める。
正確な時間は確認してない。
乗客は何事かと、まだきょとんとしている。
内心は焦っているが、現実にはどうしていいかわからず、平静に見える状態なのだろう。フリーズと言ったほうがイイのかも。
フェリーのスタッフの緊急の指示も何も無い。
前方右側面からもうもうと煙が上がって来た。
一触即発。板子一枚下は地獄(海)。
座っている直ぐ前である。これはやばい!!緊張が走る。
下部の席から上がって来た無精ひげにジャージー姿の男性が乗船客に向かって「(島の)駐在です、座席の下に救命具がありますので、着けて下さい」指示を出した。
そこで、やっとお客は事態を察知したようにライフジャケットを着けるのであった。
黒煙が室内にも漏れてきたので両サイドのドアをクル―が全開した。
波と風でフェリーは左右に木の葉のように大揺れするので、それがまた怖ろしい。