服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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古川清右(せいすけ)さんの遺作展

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「古川清右 遺作展」呉服元町のカフェ・ブラッサンスにて4月16日まで開催。
先日作品を拝見した。
古川清右さんは佐賀高校出身で、武蔵美大を卒業され、東京にアトリエを構え、施設の壁画などの活動をされていた。
2011年、76歳で亡くなられている。
宮木英幸さん・佐高の美術部の先輩や同窓生の企画である。
小品ではあるが、壁画をされていたというだけにほとんどがフレスコ画である。フレスコ特有の肌合いとやわらかな色彩が魅力である。
そのフレスコ画を剥ぎ取り新たにキャンバスに貼り付けられているという。
どうしてなのだろう?保存上のことか?わからない。
油彩の風景画もあり、どれもが心象の表れのようである
風景画や静物画など極一部であるが、わが道を堅実にゆるやかに歩まれたのではないかと思う。絵画であることは言うまでもなく、どこかに怒りとかさびしさがにじみでるものである。絵画の宿命でもあり、作者を代弁す時間の蓄積装置でもある。