服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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オブリビオン

ぽっかりと空いた月曜日。
酔い覚ましに近くのシネコンへいきトム・クルーズ主演の「オブリビオンを見る。
近未来のSFモノ。半壊した地球。生き残った人間は新たな星へと脱出。
地球に残りを監視、警備するトム・クルーズと攻撃型飛行ロボット。
現代、過去、未来が交錯、コンピューターの反乱、どんでん返しとお決まりのパターンであるからして筋は大して重要ではない。
VSFXの視覚効果をたのしめばよく、筋などつけたし。
劇中、アンドリュー・ワイエスの絵が登場するのには、驚いたしなるほどとおもえた。一まずこの映画のテーマは人間が忘れ去った(オブリビオン)緑の自然と小ブナ釣りし故郷であるようだ。
ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」がたびたび登場する。
原作はどうなのか判らないが、監督なりが、クリスティーナの世界をよほどに好きなのであろう。
草原をはうように横たわる女性が、丘の上の家を見ている「クリスティーナの世界であるが、実は我が家へ帰ろうと小児麻痺で歩行できないクリスティーナの必死の姿なのである。
ワイエスは毎年夏にクリスティーナの家にやってきて、二階をアトリエとして借りていた。よく窓からはいつくばって丘を登ってくるクリスティーナを見ていたのであろう。
絵の方がいかに美しく、生きるメッセージがこめられている、のからしても、映画や芝居の物語(メッセージ)は饒舌絶後?である。