服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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矢ヶ部昭彦 日本の民家を描く

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矢ヶ部昭彦油絵展(村岡屋ギャラリー 5月6日から5月11日)
6年ぶりの帰郷展である。
再会をよろこびあう。
矢ヶ部くんは教職も引退し若返って見える。
「やり切れていないし、これからだよ」
東北の民家を一途に描きつづけている。
たくさんの作品が飾られている。
佐賀の民家も数点ある。
今回、ボクは展示を手伝えなかったが、たいへんだったらしい。
風雪に耐えひっそりとたたずむわらぶき、かやぶきの農家。
洗濯物が干してある。農作業をする女性もいる。
土間の暗さ、重なる屋根の影、樹木や藪の深い空間、暗い影や闇を微妙に変化さして描いてある。
彼の現実、芯の部分にあたるとおもう。
彼がもっともたのしんで、またむずかしい場所であろう。
のどかさも、きびしさも、緊張感もそれによって決められていくようで、
なつかしい風景もどこかきびしい。