服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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国際芸術センター青森

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青森に戻り”国際芸術センター青森”へ行く。
ここもまた設計は安藤忠雄さん。
ナビが変な道をナビするもので、迷ったがたどり着いた。
青森公立大学と隣り合わせにあり、大学キャンパスへ入るとやっと一人の学生さんがとぼとぼ歩いており、声をかける。
「美術館は閉鎖されていると思いますが、入れますかね・・」
「大丈夫だと思います。ボクもそこへいくところですから案内しましょう」ということになる。
「佐賀からですか!ボクは富山から来てます」
「母も、安藤忠雄さんのファンで入学式のとき見に来ました」
さて、”青森公立大は4月29日、青森市内の学校施設「国際芸術センター青森」で個展を開催していたアーティスト(44)が死亡したと明らかにした。軽自動車を透明のアクリル板で箱形に覆った作品の中に倒れており、青森署は一酸化炭素(CO)中毒や酸欠による事故死の可能性が高いとみて調べている。”というこで美術館はただちに閉鎖されたのであるが・・。
学生さんの案内で木造寄木のアーチ型通路を通って美術館のある森の中へ侵入。
「冬はこの通路も美術館も雪の中に埋もれてしまいます」
確かに木造の板張りの通路もかなり壊れ傷んでいる。
しばらく森を歩くとコンクリートの円形の美術館に出た。
外と内がつながっており、室内はロックされていても美術館には出入り自由という反復的構造になっている。円形内部空間には通路が真っ直ぐに伸び、その左側の床面がプールになっており、林や夕日が映る。
右半分は木製の客席スタンドになっている。天井はなく空が見える。
学生さんは言う「他にもまだ施設はあるんですけど。。、ここで友達と隠れんぼするんですけど、迷うこともあります」
プールの中に仰向けになった白い車が展示されたままになってる。
これも作家の最後の作品であると思うとハードに忍び難い。
青森公立大学が運営するユニークな開放的美術館であるだけに、がんばって欲しい。