映画を見ない日はないけど、ひさしぶりにちょこっと書いてみよう。
「狩人の夜」
監督:チャールズ・ロートン、1955年制作。ロバート・ミッチャムが情けない悪人役で金のありかを知っている子供二人を追跡する。
父親(スパイ大作戦の若きピーター・グレイブス)が銀行強盗をして、捕まる前に幼い息子と娘に絶対にお金の隠し場所を喋らないと約束をして、目の前で逮捕され、後に絞首刑となる。
そして、刑務所で同じ監房だった殺人鬼R・ミッチャムが牧師に化けて、その子供二人の未亡人と結婚して、探りを入れ始めると子供たちは小舟にて危ないところを脱出。
孤児を育てる女性に二人の兄妹は助けられるが、そこへも悪牧師は迫ってくる。
「肉弾」「独立愚連隊」の流れをくむ。
コミカルな喜八タッチがばかばかしいぐらいに満載。
女郎屋や慰安婦も主軸になっているが、
最近読んだ韓国人が書いた慰安婦の本にもあったように、両者が寂しさを支えあっていたという一部分である。もちろんその逆もあるろうが、日本人であれ中国人であれ、韓国人であれ、それがすべて女性であるということ。
世界中でそこを舞台にした文学や映画の多いこと。
カメラ、美術、照明の粋を結集した映像である。
役者もすばらしいのだが、役者のポジションはどこにあるのだろうかね。
存在感のある監督さんたちの作品であると同時に映画黄金期に生まれた映画である。