昨日の金曜日のこと。
”山口亮一旧宅”を目指すのだが、周辺は清和高校がなくなり、新たにショッピングセンターが建設中であったりと地形が変わっように迷うのであった。
しかし、周りが開け、通りからでも、藁葺の山口亮一旧宅は見えるようになっている。
第10回 山口亮一 資料展を見る。
毎回、新たな資料や作品が展示されている。
深鉢に入った3匹の鮒の油彩画が一際目立つ。
10号ぐらいだろうか、作者の手にかかれば鈍く金銀に鱗が光る鮮度が落ちていく鮒としてとらえられてしまう。
いただいた鮒をいただく前にスケッチにも油絵にもしてしまうのである。
とうてい写真がかなわない目の時間である。
撮る欲は欲でも何でもないということがここにある。
顔彩で描かれた南画である。
奔放に描かれたかに見える南画は油彩画とは全く違った味がある。
スケッチだけじゃなく、判らないところは詳しい手塚さんに聞くために仁比山の家を訪ねられている。ことなどが書簡から判る。