服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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進撃の巨人 特撮少年の夢

ハワイへ行く飛行機内で手当たり次第に映画を見ていた。
中でも「進撃の巨人」が面白かった。
この手の映画は筋なんて大したことない。それほど重要じゃない、脇役なのである。CGがすごい。日本もここまでやるか?だれが監督なんだと眠れぬ機内で座席前の小型モニターに見入った。それが今日TVであってた。
CGも使われてるが、基本的には円谷プロ伝統の特撮が主流であるという。
CG映画は完成度が上がるほど、つまらなくなった。逆にウソっぽさが露呈し無味乾燥といったところ。ところが、「進撃・・」は動物臭さ、汗臭さ、臨場的迫力が、アバターもエイリアン、スターウォーズ以上なのである。要するに日々生きる人間臭さがあるということ。そこをどう越えるかがアメリカのCGスタジオが抱える目下の課題のようである。そんなことをCGスタジオの関係者が言ってた。
特撮の利点は過去を見ても着ぐるみのゴジラなど幼稚に見えながらも、勝手に人間臭さが充満してしまうのである。伝統的円谷特撮にはそれがあり,予算、経済的理由など無縁に特撮を優先させるのであろう。
樋口真嗣監督である。
2012年東京都現代美術館での"庵野秀明館長 特撮王国博物館"で上映された「巨神兵東京に現る」も超ド迫力であった。CGを使わない手作りの特撮なのである。
創る側の興奮がそれ以上にこちらに届いた。今からでもこの連中と組んで特撮やりたいね。アメリカ版ゴジラがことごとく酷かっただけに"シンゴジラ"に期待したい。
SFものは映画屋よりは特撮屋がすべてである。