服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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映画は娯楽プラネット テラー

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”プラネット テラー”はおもしろい。
奇想天外なゾンビホラーB級仕立ての奇才ロバート・ロドリゲス監督。
片足の女性はCGなんだろうが、円谷監督時代の手作りの味がある。
フィルムに雨(縦キズ)が降り、ずいぶんと古いのかと思うがそうではない、ねらって雨だらけの画面にしてある。
カネはかかっているのに、いかにも安物、B級娯楽に徹する監督である。
この監督の映画に必ず登場するのが、あのタランティーノで、必ず殺される。血肉が飛び散る残虐な場面もリアリズムとはちょっと違う手作り感が気持ち悪さ消し、非現実的に生々しく・・おかしい。
筋がないかと思えば、結構きびしい内容が隠し味として忍び込ませてある。
日本で言えば塚本晋也監督だろう。
三池 崇史監督はちょと真似すぎでリアリズムが強い。
映画本来のたのしさというのは、絵が動き、理屈っぽくなく、アンパン食ってラムネ飲んで、まだ終わるなよぉ~となるべく世間から離れていようとするところだろうけど。
映画も上等になると、イイ映画だとか、駄作だとかいつのまにかボクらも星マークつけるようになってしまった。
そこに徹するのがロドリゲス監督ということになる。
またブライアン・デ・パルマ監督は大作撮ってもB級にしかならないという得人。
リドリー・スコットは生々しさがリアルすぎ、もういいよ、と目をそむけたくなる。
アンディ・ウォーホルも確か、ビルの窓から赤ん坊を放り投げるなどのめちゃくちゃなB級ホラーを制作してるが、それをまたマネするマイケルジャクソン。
現実と映画との区別もつかなくなってる。
”この世もあの世”ぐらいは、ときには思っていなくば、生きる元気もたのしさもないのである。