服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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山田直行個展

クリニックを終え、展覧会場をまわる。「山田直行個展」村岡屋ギャラリー直行さんはいなかったけど、奥さんがいらっしゃった。県内の街角や野山の水彩スケッチとスペイン、トレドの風景・油彩が並んでいた。佐賀新聞に掲載中の風景画の原画であり、どこかなつかしくほのぼのと描いてある。そのほのぼのさが直行さん自身なのであろう。油彩のトレド風景の中でオリーブ畑の作品は、砂漠にオリーブの木が並んでいるだけのにも見えるのだが、饒舌を押さえ風景をコンポジションのようにたのしんでいるようで新鮮。佐賀の風景とも連動して、背後には、ほのぼのが控えている。テーマや焦点にはこだわらず、目の前にあるモノをとにかく描いてみるという旅人の立場なのかも知れない。飽くことなく、描き続けるということが、テーマでもあるようだ。